Fate/Apocrypha(15)

『Fate/Apocrypha』（フェイト/アポクリファ）は、TYPE-MOONによるライトノベル作品です。原作はベストセラーとなった作家・東出祐一郎によって執筆され、イラストは三輪士郎が担当しています。本作は、『Fate/stay night』シリーズのスピンオフ作品であり、新たな聖杯戦争が展開される舞台となっています。

物語は、人間が叶えたい願いを叶えるとされる「聖杯戦争」をめぐり繰り広げられます。ただし、本作では通常の「聖杯戦争」とは異なり、第三次聖杯戦争とは独立した「大西洋聖杯戦争」として描かれています。この聖杯戦争では、赤の陣営と黒の陣営に分かれて戦い、それぞれの陣営が7人の魔術師（マスター）と7騎の英霊（サーヴァント）を召喚して戦います。

物語の舞台は、世界中が巡回する「虚数空間・大聖堂都市トリフアス」です。この都市では、かつて聖杯を巡る戦争が勃発し、聖杯戦争の際にドイツから持ち出された「大聖堂」が存在しています。この大聖堂を中心に、赤の陣営は「赤の大聖堂」、黒の陣営は「黒の大聖堂」と呼ばれる拠点を構え、戦いを繰り広げます。

物語は、赤の陣営の主人公「赤セイバー（モードレッド）」と、黒の陣営の主人公「黒セイバー（ジークフリート）」を中心に展開されます。彼らはそれぞれの陣営の代表として召喚され、仲間や敵との交流や戦い、さまざまな陰謀や騒乱に巻き込まれながら成長していきます。

『Fate/Apocrypha』は、聖杯戦争の世界観を引き継ぎながらも、新たな登場キャラクターやストーリー展開を追加しています。また、物語は複数の視点で描かれることが特徴であり、さまざまなキャラクターたちの思惑や心情、バトルシーンが描かれます。

2017年にはアニメ化もされ、多くのファンから支持を受けています。『Fate』シリーズのファンや、新たな聖杯戦争の物語に興味がある方には、必見の作品といえるでしょう。