モダン和紙ちよがみ /(6)千と千尋の神隠し

「千と千尋の神隠し」は、宮崎駿監督によるスタジオジブリのアニメーション映画です。日本の妖怪や神話をモチーフに、大自然や温泉、動物や不思議な生き物たちの出てくる世界を舞台としています。

物語は、10歳の少女・千尋が、両親と一緒に引っ越し先へ向かう道中で道に迷い、不思議な神社にたどり着くところから始まります。そこで両親が豚に変えられてしまい、千尋は神社に住む神様・魔法使い・妖精などたくさんの不思議な生き物たちに助けられながら、両親を元に戻すための冒険を繰り広げます。

この映画は、宮崎駿監督が「現代の日本を生きる子供たちに向け、自分たちのルーツや伝統を知ってほしい」という思いから制作されました。映画の中に登場する温泉や食べ物、神社などは、日本の伝統文化や風習を取り入れたものであり、また、妖怪や不思議な生き物たちは、日本の民間伝承から着想を得ています。

「千と千尋の神隠し」は、日本のアニメーション映画の傑作として、世界的な評価も高く、アメリカなどでも公開されました。映画を通して、日本の文化や精神世界に触れることができるとともに、家族や愛情、勇気や助け合いの大切さを感じることができる作品でもあります。