EF64-1000形は、日本国有鉄道（国鉄）が製造した電気機関車の形式の一つです。後期型として製造され、復活国鉄色と呼ばれる特徴的な塗装が施されています。

EF64-1000形は、1969年から1976年にかけて、日本国内の各鉄道事業者向けに計47両が製造されました。主に貨物列車の牽引に使用され、国鉄貨物線の全国的な運行に貢献しました。

この形式の特徴的な塗装である復活国鉄色は、国鉄分割民営化後の鉄道事業者である日本貨物鉄道（JR貨物）が、国鉄時代のイメージを継承するために採用しました。復活国鉄色は、青色を基調とした塗装で、ボディ全体にライトグレーの帯が巻かれる特徴があります。これにより、国鉄時代の雰囲気を再現しつつ、新たな時代に合わせた近代的なイメージも表現されています。

EF64-1000形は、強力な電気機関車であり、最大牽引力が196 kNと非常に高く、重い貨物列車を効率的に運行することができます。また、回生ブレーキを搭載しており、制動時に発生するエネルギーを回収して電力に変換することができます。このため、運転経費の削減や環境に配慮した運行が可能です。

EF64-1000形は、全長約19メートル、重量約87トンの大型車両であり、電化区間の貨物輸送において重要な役割を果たしてきました。現在でもJR貨物を中心に幅広い貨物列車で運用されており、国鉄時代の面影を残しながらも、現代の鉄道輸送に貢献しています。