名古屋臨海鉄道 ND552形ディーゼル機関車（15号機）は、名古屋臨海鉄道が所有するディーゼル機関車の一種です。この形式は、1960年代から1980年代にかけて日本で製造された、非電化区間で使用されるための機関車です。

ND552形は、日本の鉄道車両メーカーである川崎重工業によって製造されました。15号機は、製造番号8613として知られています。この形式は、車体前部にディーゼル機関と燃料タンクを搭載し、後部には運転台が配置されています。全長は約14メートルで、最高速度は時速75キロメートルです。

ND552形は、非電化区間での貨物や工事用輸送に使用されました。特に、名古屋臨海鉄道の臨港線や豊橋港線などで活躍しました。ディーゼル機関車の特徴として、電化されていない路線でも独自の動力源を持っており、軌道と輪軸による推進力で走行することができます。そのため、非電化区間や建設現場などで幅広く使用されました。

ND552形の15号機は、名古屋臨海鉄道のワークホースとして多くの貨物や資材を運搬し、地域の経済発展に貢献しました。しかし、時代の変化に伴い、電化区間の拡大や貨物輸送の減少などの要因により、多くのND552形機関車は廃車されました。現在、一部の車両は保存され、文化財として活用されています。