近鉄8600系(後期形)は、近畿日本鉄道（近鉄）が運行する通勤型電車で、1980年から1997年まで製造されました。6両編成セットは、6両の車両がひとつの電車ユニットとして連結されており、動力を持つ制御車（モ8600形）と付随車（ク8600形）の組み合わせで構成されています。

動力付きの制御車（モ8600形）は、先頭車となり、運転席と客室を備えています。また、制御装置や電動機が搭載されており、他の車両を制御する役割を担っています。

一方、付随車（ク8600形）は、動力を持たず、制御車に連結される車両です。主に乗客の座席やスペースを提供し、車内の乗降口やドアの操作などを行います。

8600系は、先頭車の形状が特徴的で、曲線的なデザインが施されています。また、車体はアルミニウム合金製で軽量化が図られており、運転時の燃料消費を抑えることができます。

この車両は、近鉄の主要路線である奈良線、難波線、橿原線、生駒線で使用されています。近鉄の輸送需要を支える重要な役割を果たしており、通勤・通学・観光などさまざまな目的で利用されています。

なお、近鉄8600系は1997年に製造を終了し、一部は他の系列に改造されたり、一部が他の鉄道会社に譲渡されたりしたため、現在では運行数が減少しています。しかし、一部の車両は現役で使用されており、多くの人々に利用されています。